
部屋探しをするときのテーマとして「防犯対策がしっかりとされている物件なのか?」
ということを意識して探す方が増えています。
近年増加傾向にある賃貸住宅の窃盗事件も一日に約55件も起こっていると言われています。
一人暮らしの女性をターゲットにした空室対策であれば防犯対策は絶対条件です。
そして男性の中でも防犯を意識してお部屋探しをしているのです。
お部屋を探されているお客様のアンケートでも常に上位にランクインしています。
なのでオーナー様も空室対策として考察していかなければなりません。
まずは自分の物件エリアの犯罪数を調べてみる。
各都道府県の警察ホームページに犯罪率が掲載されているので自分のエリアが
どのくらいの犯罪が行われているのかを確認してみてください。
埼玉県の場合

さいたま市の中で見てみると、浦和区・南区の犯罪率は低い数値となっています。
逆に大宮区の犯罪率はワースト1位。
犯罪件数も前年対比で66件増えているいます。
ここで考えてほしいことは大宮区は住みたい町ランキングでトップ10に入る人気エリアになっています。
その反面、犯罪はどんどん増えているということになります。
なので、人気ではあるものの、防犯面で考えるとオートロックなどの設備は必須と考えるべきでしょう。
浦和区・南区の犯罪率は非常に低い地域となっています。
浦和駅のスーモ住みたい町ランキングでもトップ10に入る地域ですが意外な結果ですね。
オートロックや防犯カメラなどを導入することは入居者の目線からは導入したほうが安心です。
しかし、賃料に反映する事は中々難しいです。
防犯設備が必須と言われるエリアも確かに存在しますが、
その時、なんとなく設備投資をするとよりも、最寄の警察署HPなどでしっかりとデータを確認して導入検討をする方が効果の高い空室対策となるのです。
出展:埼玉県警察HP
■防犯対策でニーズの高い設備
①オートロック
②テレビモニター付インターホン
③ホームセキュリティー
④防犯カメラ
その他の防犯対策
鍵・ドアチェーン・面合資・シャッター・防犯ガラス・センサーライト・各種センサーなど
■実は意味が無いオートロック!?
防犯対策の二つの意味
まず、最初に防犯対策には二つの考え方があります。
「宣伝文句」
「実際の防犯対策」
オートロックは単身女性からは絶大な人気のある設備です。
しかし、オートロックマンションの空巣被害は年々増加してきています。
防犯対策として一見有効そうに見えるのですが、なぜなのでしょうか。
実はオートロックのマンションに住まれている入居者様に防犯意識が低い方が多いのです。
オートロック付のマンションに住んでいて防犯意識が低いというのは一瞬矛盾しているようですが、
オートロックがついているということで、安心しきってしまい、驚くべきことに玄関の施錠をしないという方がとても多いのです。
そして、プロの泥棒ならオートロックでも簡単に進入することが出来るといいます。
扉の下から長めの紙などを差込んだりと、いくつかの方法で開かせます。
さらに配送や集金の人がマンション内に入ってこない為、人と行き会うことが少ないので、泥棒は安心して仕事ができる、ということです。
このようにオートロックは「宣伝文句」としては非常に有効です。
だからといって「実際に役に立つ防犯対策」かには疑問があります。
つまり、賃貸経営を行うオーナー様はこの二つの側面をバランスよく考えていかなければならないのです。