
様々な空室対策が書籍やインターネットなどで紹介されていますが、究極的な空室対策が存在します。
当たり前の話ではありますが、とても重要なことでもあります。
それは入居者に長く住んでもらう事です。
中々忘れがちで、本当に対策しようと思うと大変な労力がかかります。
それでも、これこそが究極の空室対策なのです。
いくら小手先の空室対策を行って入居者が次々と退出していったら元も子もありません。
具体的な対策として
①入居者の不満をなくす
②不満が出たときに早期に対応
まず一番に行っていただきたいことは入居者とのコミュニケーションです。
遠方に住んでいてなかなか対応お話しできない方もいらっしゃるかもしれませんが、
電話でもメールでも、とにかくコミュニケーションを重ねて、
気軽に不満を言ってもらえるような関係が理想だと思います。
また、共用部分の掃除などは徹底的に行うべきです。
廊下の手すりの塗装が剥げてしまっても塗り替えるべきです。
そこまでやって今入っている入居者に快適に住んで頂くということが大切です。
それでも不満が出てしまったら、早期に対応して下さい。
たとえば、エアコンが壊れてしまった、給湯器が壊れてしまった、水漏れが発生したなど。
色々なケースがありますが、もし不満が出てしまっても早期解決することで入居者の満足度は上がるものです。
しっかりと対応しましょう。
テナントリテンション
テナントとは借主 リテンションとは長く住んでもらうこと
とても重要です。
なぜなら、どんなにすばらしい空室対策を行って入居者がすぐに決まったとしても、
それ以上に退出者が増えてしまってはもともこもありません。
現在入居されている方は「リピート客」なのです。
たとえば、個人で経営されている様なカフェで「常連さん」を考えてみて下さい。
この常連さんはどうして何度もそのカフェに足を運んでいるのでしょうか。
建物の外観や内観のデザインが素敵で綺麗とかスタッフの対応が気さくで気持ちいいとか何か理由があると思います。
賃貸住宅でも同じことが言えます。
毎月家賃を支払ってくれる「常連さん」なのですから、
いつまでも快適に住んでいただきたいと思っていただけるはずです。
そのために共用部分は綺麗に保つ必要があります。
いつも汚い状態だと「いつかはもっと綺麗な所に住み替えよう」と思われてしまうでしょう。
もうひとつ貸主が長く住めば得をするという貸し方もあります。
たとえば、賃貸借契約の更新時にテレビモニター付きのインターホンを導入してみてはいかがでしょうか。
あるいはエアコンを新調したり、プロのクリーニングを入れてあげたりと。
空室になった時にお金をかけなければならないのなら、今、住まれている方に使ってあげたほうが、
喜んでもらえますし、投資が活きてくるのではないでしょうか。